シンポジウムなど特別イベントに関しての情報を掲載しております。
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8月26日(水) 3限目【シンポジウム1】クルマと映像情報メディア

自動車の進化は留まるところを知らず、自動車の電子化においても目を見張るものがあります。映像情報メディア学会は「見ること」、「見せること」を一つの主要な領域として、この分野の発展に寄与してきました。自動車の分野でも、まさに、この「見ること」、「見せること」の技術に注目が集まっています。本企画では、4人の専門家をお招きし、クルマの運転中に人はどのように見ているか、人に代わってクルマをどのように運転するのか、人に代わってクルマの周りをどのように把握するか、クルマの中で人に情報をどのように見せるのか、といった観点からのご講演いただききます。奮ってご参加ください。

8月26日(水) 3限目 13:20 - 16:20
会場B 307教室
司会: 藤井真人(NHKエンジニアリングシステム)


高齢ドライバの視覚と運転特性

高齢ドライバの事故低減のため高齢ドライバの心身機能や運転特性を把握し, その特性に応じた支援方法を提案することが望まれている。運転中に必要な情報の90%は視覚を通して得ているといわれており, 表示機器の視認性向上やドライバの視認行動の理解は重要なテーマである。本講演では, 高齢者ドライバの視覚特性に応じたディスプレイ表示および運転中の目配りや有効視野に関する研究事例について紹介する。

ITE

豊田中研

樋口和則 様
高齢化社会モビリティのための自動運転技術

高齢化社会で活き活きとした生活を維持していくためにはモビリティの確保が重要課題となる。自動運転・高度運転支援技術は, 事故や渋滞の削減のみならず, 高齢化社会のモビリティとしての期待も大きい。本講演では名古屋大学の革新的イノベーション創出プログラム(COI Stream)を中心に進めている活動について, 特に生活道路での自動運転技術を中心に, 要素技術と実証実験の現状を報告する。 独自に開発した高精度地図とそれを活用するための測位技術, 高精度地図を発展させたダイナミックマップ, さらに運転指導員の運転解析に基づく自動運転技術について詳細を示す。

ITE

名古屋大学

二宮芳樹様
自動車運転支援のための画像認識技術とプロセッサ

近年, 自動車の安全機能は、事故の被害を低減する衝突安全から、事故を未然に防ぐ予防安全へと発展しています。さらに、予防安全の技術は、これまで人が担ってきた自動車の運転の一部を自動化する流れを生んでいます。このような予防安全や自動運転機能を実現するためには、自動車周辺の道路状況や乗員の状態を認識する技術が重要となります。本講演では、車載センサとしてよく用いられるカメラから得られる映像を解析する画像認識技術と、それを車載環境で高速に実行するための画像認識プロセッサVisconti(TM)ファミリーについて述べます。

ITE

東芝

岡田隆三様
車載用LCD技術動向及び今後の方向性

1990年からはじまる四半世紀にわたるシャープ車載用TFT液晶モジュールの歴史より車載ディスプレイに求められる性能に対してどのような技術で応えていっているかその技術の内容のご紹介。 特に車載インテリアデザイン革新という観点よりフリーフォームディスプレイ(FFD)技術にて実現できる異型ディスプレイのパフォーマンスについてとFFDを実現するためのベースとなる技術(IGZO技術含む)を説明して参ります。

ITE

シャープ

槇井俊之様

8月27日(木) 1限目【チュートリアル】テレビ放送の舞台裏

皆さんが日々ご覧になっているテレビ。刻々と変わるニュース、迫力あふれるスポーツ番組など様々なコンテンツを送り出しています。緊迫する場面、華やかな場面をお届けするために、その画面の裏側で、テレビスタッフは様々な努力、工夫を凝らしています。本日は普段は知られることのない、そんなテレビ放送の舞台裏について、本日はお話させて頂きます。また、2020年に迎える東京オリンピックに向けて、現在話題となっている4K/8K放送に関して、海外ではどのように進んでいるかも併せて報告させていただきます。本日聴講されている学生の皆さん、放送制作は大変ですがとても面白いですよ!将来一緒に放送をつくってみませんか!

8月27日(木) 1限目 09:45 - 11:55
会場B 307教室

発表時間等:
40分/1セッション。35分講演、5分質疑応答

司会: TBSテレビ 深澤知巳


ニュース番組を支える報道技術とニュース現場の舞台裏
ITE

フジテレビ総合技術局制作技術センター報道技術部 副部長

井原伸之 様
ロードレース中継の現状
ITE

日本テレビ放送網㈱ 技術統括局制作技術統括部 専門副部長

山本 聡一 様
海外SHV制作の舞台裏
ITE

日本放送協会 放送技術局報道技術センター中継部 副部長

山名祐史 様

8月27日(木) 3限目【シンポジウム2】日本のテレビは大丈夫か?〜コンテンツビジネスの動き〜

前回大会(2014年冬季大会)において好評を博した『日本のテレビ産業は大丈夫か?』に引き続き、日本のテレビ産業について議論する。前回のシンポジウムにおいては、主として“ハードウェアとしてのテレビ”産業を議論したのに対し、今回はテレビ産業に関するもう一つの視点であるコンテンツビジネスを主題としてとりあげ、コンテンツに関わる各界有識者による講演をベースに、パネル討論する。

8月27日(木) 3限目 13:00 - 17:00
会場B 307教室

開会挨拶
ITE

アントレ研委員長

平野真 様
映像情報サービス業界はどんな時代に直面しているのか? [S2-1]
ITE

次世代メディア研究所代表

鈴木祐司 様
4K・8Kのロードマップについて [S2-2]
ITE

総務省情報流通行政局 衛星・地域放送課長

鈴木信也 様
鈴木信也 課長への質疑応答
休憩
映像情報サービスを中心として、厳しい時代にNHKはどう展開していくのか? [S2-3]
ITE

NHKメディア企画室長

近藤 宏 様
映像情報サービス界はどう変化し、その中で日テレはどう展開していくのか? [S2-4]
ITE

日本テレビ編成局長

廣瀬健一 様
映像情報サービス界の変化は、デジタルコンテンツを進めてきた側からはどう見えているのか? [S2-5]
ITE

専修大学教授、デジタルコンテンツ白書編集委員会委員長

福冨忠和 様
パネルディスカッション
閉会挨拶
ITE

アントレ研顧問

倉重光宏 様

8月27日(木) 3限目【シンポジウム3】脳と映像情報メディア

映像情報メディアは、人間との深い関わりの中、その発展を続けてきました。撮像・記録・伝送・表示といった映像情報メディアを支える技術の多くは、映像視聴によって生じた感覚を主観評価法と呼ばれる方法で数値化することによって、人間の特性に合わせた最適化が図られています。映像情報が人間と機械・環境そして人間同士を結びつけるメディアである以上、引き続き人間の特性を意識した技術開発が重要となることでしょう。

近年、脳と映像情報メディアの関係をより直接的に調べるための環境が、急速な発展を遂げています。これには、機能的磁気共鳴画像法(functional Magnetic Resonance Imaging; fMRI)に代表される脳活動計測技術の進歩が大きく貢献しています。脳は、人間が人間らしく振る舞うため、複雑な情報処理を行う重要な器官です。これまで、ブラックボックスとして扱ってきた人間内部の情報処理を明らかにすることは、人間の特性へのさらなる最適化を実現し、より高品質かつ安全・安心な映像情報メディアの発展を後押しすることになるでしょう。また、全く新しい映像情報メディアの未来像をいち早く知る手がかりとしても期待できます。

工学、心理学、脳神経科学といった映像情報メディアに関連する様々な研究分野は、「脳」を媒介とすることによって、その結びつきを強めています。本セッションでは、脳と映像情報メディアに関する最新の研究動向を俯瞰するとともに、これからの映像情報メディアの展開について議論します。なお、本セッションは、映像情報メディア学会誌7月号の特集A「脳科学と映像」に連動しています。講演は、学会誌掲載の内容に沿って行われます。

8月27日(木) 3限目 13:45 - 16:40
会場D 304教室

【プログラム】
講演: 25分発表+5分質疑


挨拶
ITE

情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所

安藤広志 様
映像知覚の脳内表象

映像情報は大脳視覚領野において段階的に処理(解釈)される.初期視覚から高次視覚にいたる各段階において, 映像がどのように表象(符号化)されているかを知ることは, ヒトが映像をどのように受容するかを知るための重要な手がかりを与える.本講演では, 初期及び高次視覚野における脳内表象の可視化定量に関する最近の研究について概説する.

ITE

情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センター

西本伸志 様
光沢知覚の脳内メカニズムと質感評価

私達が日常的に感じる物の質感は感性価値の高い製品開発においても重要であり,その客観的な評価技術が強く求められている.本講演では主要な質感要素の一つ,光沢知覚の脳内処理に関して,その一端を解明した我々の研究を中心に概説する.また,脳活動計測に基づく質感の客観的・定量的な評価技術の確立に向けた今後の課題について述べる.

ITE

情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所

坂野雄一 様
ITE

情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所

和田充史 様
ITE

情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所

安藤広志 様
fMRI脳機能イメージングとTMS法で明らかになったヒト脳内における3D視覚情報の処理と統合

映像技術の革新により, 3Dテレビに代表されるような, 視覚映像を立体的に呈示するデバイスが現実のものとなりつつある.一方で, ヒトがなぜ3Dを知覚できるのか, その脳内の情報処理機構は解明されていない.本講演では, 我々が最近発表したヒト脳内の3D視処理に関する研究を紹介しながら, 脳科学が今後の3D映像呈示技術の発展にどのように役立てられるかを考えたい.

ITE

情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センター

番 浩志様
ITE

マギル大学

ドリタ チャン様
ITE

ケンブリッジ大学

アンドリュー ウェルチマン様
映像コンテンツ視聴中の脳情報デコーディング~映像が持つ高次な特徴の理解に向けて~

脳活動データから心の状態の解読を可能とする技術である脳情報デコーディングが注目されている.本技術を映像視聴中の脳活動データに適用することで, 映像に対する心の状態を知ることが可能となりつつある.本講演では, お笑い番組視聴中の脳情報デコーディングの研究成果に基づき, 映像に対する人の心の状態を計測することが, 映像の意味内容に関わる高次な特徴の理解につながることを示す.

ITE

NHK放送技術研究所

澤畠康仁 様
パネルディスカッション「脳科学に基づく新しい映像情報メディアの創出に向けて」

司会:安藤広志
パネリスト: 西本伸志、坂野雄一、番浩志、澤畠康仁

8月28日(金) 3限目 公開講演会 2020年にはどう変わる。『ビッグデータ』と『オープンデータ』~解析とその利活用~

ビッグデータやオープンデータは、東日本大震災時の被害や混乱の解明などをきっかけとして、その有益性・重要性、活用事例が活発に唱えられている。さらにスマートフォン・タブレット等の情報端末の小型化・パーソナル化・高機能化、無線LANの普及に伴い、各種センサーで取得されるいわゆるビッグデータも多種多様であり、膨大かつきめ細かいものになっている。


そのデータの種類の増加に伴い、必要な専門知識も多種多様になってきた。 しかし、ビッグデータを活用する専門家や研究者の数は多くはなく、なかでも映像情報関連データを対象とする研究者はまだ希少である。本公開講演では、2020年までのビッグデータ・オープンデータに関連した、ICT施策や、東京五輪に向けた映像利活用に関するプロジェクト、画像データの解析研究例、気象データの利活用事例などを、各第一線の方に講演いただき、映像情報の利活用分野を拡大するために研究者として進めていくことを考える場としたい。

8月28日(金) 3限目 13:20 - 16:00
講義棟1階 101教室
司会: 藤井亜里沙(NHK)

* 聴講無料.予稿集は当日会場で配布いたします

ご講演
各30分+質疑5分程度


(1)
オープンデータの推進と、データの流通・連携・利活用のための社会インフラの構築

スマート・ジャパンICT戦略としてまとめられたように、政府は2020年に向けて「世界で最もアクティブな国になる」とのミッションを掲げ、その中でビッグデータ?オープンデータの活用も重要な要素となっている。日本は2020年に向けて、どのようにオープンデータ政策を進め、そのインフラ基盤を整備していくのか、行政の観点からのご講演いただく。

ITE

総務省 情報流通行政局情報流通振興課 企画官

渋谷闘志彦 様
(2)
東京オリンピック・パラリンピックでの究極の映像配信の実現に向けて

2020年に向けたOpen Media Innovation の取り組みを中心に膨大なスポーツ映像を全世界に提供可能な映像配信基盤の構想や、ビッグデータのになう役割などをご講演いただく。

ITE

(株)ビットメディア代表取締役社長

高野雅晴 様
(3)
ビッグデータ解析事例、画像解析技術による放送局アーカイブス検索

放送局には,過去の放送映像や収録素材などの大量の映像がアーカイブスとして蓄積されている.これらは番組制作者にとって「宝の山」であり,効率的に検索する仕組みが不可欠である.今回、画像解析技術によるアーカイブス検索システムをNHKにおいて試験運用したということで、技術の簡単な紹介、システムや機能の概要に加え、使用状況および実際のユーザによる評価についてご講演いただく。

ITE

NHK放送技術研究所

望月貴裕 様
(4)
気象情報のデータ解析・利活用

気象情報を目的に応じて解析し、新しいサービスへと利活用を進める取り組みについて、身近なサービスへの応用などを絡めてご紹介いただく。

ITE

(株)ハレックス 代表取締役社長

越智正昭 様

スタートアップ企業セッション

新規産業で日本を元気にしていくのは、スタートアップ企業です。学会や大学にとっても、研究成果の展開や、新たな研究領域の開拓などの活性化のために、いまホットなニーズを把握することは不可欠となっています。そこで、本セッションでは、スタートアップ企業から事業の紹介と必要な技術を講演いただき、大学が持つ技術との橋渡しを行う場といたします。

登壇企業1 株式会社 AddQuality
8月26日(水) 14:20-14:40 会場C

登壇企業2 meleap inc.
8月27日(木) 16:40-17:00 会場C

登壇企業3 株式会社リ・インベンション
8月28日(金) 11:40-12:00 会場B

8月27日(木) 懇親会

8月27日(木) 17:10 - 19:00
管理棟2階 学生食堂

会費: 一般3,000円 学生1,000円
受付: 懇親会会場入口