9:45〜9:50 |
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開講の挨拶
映像情報メディア学会関西支部 支部長 |
9:50〜10:50 |
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HDRテレビの方式 〜番組制作及び放送〜
NHK放送技術研究所
テレビ方式研究部 西田 幸博
HDRテレビの映像方式のITU-R勧告BT.2100が2016年7月に発行されました。HLGとPQの2つの方式が採用され、広色域と高ダイナミックレンジの番組制作が可能になりました。4K・8K衛星放送の国内技術基準にも両方式が採用され、BSによる4K・8K試験放送やCSによる4K放送で既に一部の番組がHDRで放送されています。本講演では、番組制作及び放送で用いられるHDRの方式について解説します。
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10:50〜11:50 |
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HDRコンテンツ制作における色再現の重要性について
株式会社IMAGICA メディア制作事業部 清野 晶宏
HDRコンテンツ制作のニーズが高まっていますが、ダイナミックレンジとして明暗の輝度に注目されがちです。実際のHDRコンテンツの制作を通じてポストプロダクションの立場から見えてきた点として色の重要性があげられます。高輝度になるにつれて色の表現が増し、色の環境に対する管理やカラーグレーディングによる色調整が必要となります。本講演では、今後、HDRコンテンツ制作をするにあたり考えておくべき色再現の重要性について述べます。
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11:50〜13:00 |
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(昼食休憩) |
13:00〜14:00 |
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4K/HDRとHD制作を実現するワークフローのご紹介
ソニービジネスソリューション株式会社 バリュー・クリエイション部門マーケティング部MK1課 塚本 亮輔
4K/HDR映像制作への関心が高まりを見せていますが、ファイルサイズの大きさ、さまざまなフォーマットやSDRへの変換時のクオリティーの確保など、4K/HDR制作を進める上で課題は多くあります。映画、ドラマなどポストプロダクションからスポーツ、コンサートなどライブ制作まで、現行のワークフローを踏襲し、柔軟性を有しかつ費用効果の高い4K/HDRシステム、ワークフローを紹介します。
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14:00〜15:00 |
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MPEG-H MMT 〜IP時代のマルチメディア伝送技術〜
NHK放送技術研究所 伝送システム研究部 青木 秀一
マルチメディアの情報処理技術に関する国際標準化団体であるMPEGは、2014年に新たな伝送技術であるMPEG Media Transport (MMT)を標準化しました。MMTはInternet Protocol (IP)上の伝送技術であり、新たな標準規格MPEG-Hのシステムパートとして標準化されました。このMMTを用いて、2016年8月には、4K・8Kスーパーハイビジョン衛星放送の試験放送が開始されました。MMTを用いることで、従来の伝送技術では困難であった、複数の伝送路で伝送する映像や音声などを組み合わせてコンテンツを構成することが容易に実現可能となります。本講演では、従来のマルチメディア伝送技術と比較しながら、MMTの仕組みや特徴を紹介します。
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15:00〜15:10 |
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(休憩) |
15:10〜16:10 |
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4K.・8K試験放送対応の高度広帯域衛星デジタル放送受信機への応用
シャープ株式会社 A1292プロジェクトチーム 吉田 育弘
2016年8月からBSで開始された4K・8K試験放送では、HDR、MMTなどの最新技術が応用されています。本講演では、この試験放送に対応する専用機として開発した高度広帯域衛星デジタル放送受信機のシステム構成、放送受信・再生機能などを概説するとともに、実用放送に向けた課題を紹介します。また、この受信機に接続可能なHDR対応85型8K映像モニターについても紹介します。
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16:10〜17:10 |
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MMTの高信頼伝送技術と通信への応用 〜 アプリケーションレイヤ誤り訂正符号 FF-LDGM 〜
NTT未来ねっと研究所 仲地 孝之
MMT(MPEG Media Transport) は、ISO/IEC のワーキンググループMPEG が制定するメディア伝送の国際標準規格です。MMTはヘテロジニアス環境(多様なネットワークや端末)でのメディア配信に適した方式であり、高信頼伝送のための誤り訂正符号もサポートしています。本講演では、FF-LDGM符号を中心にMMTの誤り訂正符号について概説するとともに、通信分野への具体的な応用例としてイマーシブテレプレゼンス技術“ Kirari! ”について紹介します。
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17:10〜17:15 |
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閉講の挨拶
映像情報メディア学会関西支部 庶務幹事 |