ごあいさつ



放送技術研究会の発展に向けて
 放送技術研究会(略称BCT: Broadcasting and Communication Technologies)は, 従来あった放送関連の3研究会(放送方式,無線・光伝送,放送現業)を統合し,2003年度から活動を開始しました. このような経緯から本研究会では,放送方式,無線・光伝送,放送現業の3つの分科会を軸にして, 伝送方式の基礎研究から放送現場での応用例まで,放送技術に関する幅広いテーマの研究活動を行っています.
 本研究会の特長として,全国各地の支部と連携して精力的に研究活動に取り組んでいることが挙げられます. 例えば,2018年度には9回の研究会を全国各地で開催し,総数で100件以上の発表が行われ, 600人以上の方に参加していただきました. それ以外にも,主に学生を対象とした放送局の見学会や泊まり込みでの研究会, 放送局の仕事を紹介するセッションなどを開催し,放送業界にあまり馴染みのない学生達にとって, それらを知る貴重な機会にもなっています.これらの企画を通して, 学生の放送技術への知見が増すだけでなく,放送業界への興味も増すなどの効果も得られています. さらに,放送技術研究会では,研究会の活性化の一環として,他研究会との連携にも積極的に取り組んでいます. 例えば,2018年度には電子情報通信学会など他研究会との共同の研究会を3回開催し, 異なる分野の専門家が集まることにより活発な議論が交わされました.
 このように,放送技術研究会では,放送技術分野の発展に向けて様々な取り組みを行っています. 引き続き,皆様のご興味を引くようなセッションなどを含む研究会を開催して参りますので, 皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます.

2019年5月
放送技術研究会委員長
斎藤 恭一