D端子

 


D端子は、デジタルチューナとテレビジョン受像機をケーブル1本で接続する端子です(音声は別接続)。表1にピン配置を示します。映像信号はアナログコンポーネント、0.7Vp-p/75Ωです。受像機側で映像フォーマットを迅速に切り換えるため、3本の識別信号ラインがあります。また、プラグ挿入検出を行うため、ケーブルコネクタ内で12番ピンと14番ピンをショートします。
 
表1 コネクタ/ピン配置
1
Y
2
Y-GND
3
Pb
4
Pb-GND
5
Pr
6
Pr-GND
7
予備1
ツメ シールド・GND
8
識別信号1
9
識別信号2
10 予備2
11 識別信号3
12 プラグ挿入検出-GND
13 予備3
14 プラグ挿入検出
3本の識別信号ラインを使用し、表2に示す識別電圧によって、走査線数、走査方式、アスペクト比を切り換えます。信号線の出力抵抗は10kΩ、入力抵抗は100kΩ以上とします。
 
表2 識別信号
識別電圧
5V
2.2V
0V
識別信号1(走査線数)
1125
750
525
識別信号2(走査方式)
プログレッシブ
インタレース
識別信号3(アスペクト比)
16:9
4:3レターボックス
4:3
D端子の表示は映像フォーマットで区分し、表3に示すD1〜D5の表示を用います。D端子入力側では、表内の全ての映像フォーマットを表示できなければなりません。ただし、表示のために方式変換してもかまいません。D端子出力側では、少なくとも赤字で示した映像フォーマットの出力機能を有さなければなりません。ただし、方式変換して出力する義務はありません。
 
表3 D端子の表示
D1 525i
D2 525i 525p
D3 525i 525p 1125i
D4 525i 525p 1125i 750p
D5 525i 525p 1125i 750p 1125p
[注] 数字は走査線数、「i」はインタレース走査、「p」はプログレッシブ走査
現在のところ、D5表示の機器はありません

【文献】

EIAJ CP-4120:
「デジタルチューナとテレビジョン受像機のD端子接続」
日本電子機械工業会規格(2000年1月)