映像情報メディア学会  Webzine 海外文献集録

2008年12月号(2 of 3 pages)


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IEEE Transactions on Circuits and Systems for Video Technology (Vol.18 No.11 Nov. 2008)
番号 2008-121 結婚式ビデオのシーン検出方法
W.-H. Cheng, et al. Semantic Analysis for Automatic Event Recognition and Segmentation of Wedding Ceremony Videos pp.1639-1650
ホームビデオで撮影した結婚式映像に関する,シーンの自動検出,分類方法を提案する.結婚式はホームビデオで最もよく撮影されるイベントのひとつだが,カメラや被写体の動きが殆ど無い上,各セレモニーの切れ目が曖昧なため,従来の検出方法ではシーンの分類が非常に難しい.本稿では,音楽やスピーチ,拍手,写真撮影時のフラッシュ,主役という4つの要素を使って結婚式の主要12イベントを整理し,隠れマルコフモデルを用いてモデル化を行うことで精度よくシーン検出を行う方法を提案する.

Journal of the Optical Society of America A (Vol.25 No.11 Nov. 2008)
番号 2008-122 複数の一般カメラによるステレオ視画像の作成
J. Zhou, et al. Image Rectification for Stereoscopic Visualization pp.2721-2733
ステレオ視のための2枚の画像を特にステレオ用に較正されていない複数のカメラの画像から作成する新しいアルゴリズムの提案.提案アルゴリズムの性能についてシミュレーションと実写画像で検証している.

Journal of the Optical Society of America A (Vol.25 No.12 1 Dec. 2008)
番号 2008-123 自然画像における識別可能な色の数
J.M.M.Linhares, et al. The Number of Discernible Colors in Natural Scenes pp.2918-2924
50の自然画像のハイパースペクトルデータベースを用いて,自然画像に含まれる識別可能な色の数を評価している.CIELAB色空間での体積をCIEDE2000色差公式に基づいて解析した.その結果は理論的最大値の30%程度の230万色で,また,明度を無視すると2万6千色(1%)であった.自然画像からの刺激は理論限界から期待されるよりもずっと少ない可能性がある.

番号 2008-124 半可干渉光によるリソグラフィのためのマスク最適化
X. Ma, et al. Binary Mask Optimization for Inverse Lithography with Partially Coherent Illumination pp.2960-2970
光学的リソグラフィにおいて,露光時の光路を計算し最適なマスクを求める逆リソグラフィ技術の改良方法の提案.コヒーレント(可干渉)光を仮定した従来技術を改良し,現実的な部分的にコヒーレントな光について計算しマスクの最適化を行う.コヒーレント光重畳モデルと計算が速いコヒーレント光近似平均モデル二つのモデルについて検討している.

番号 2008-125 リモートセンシングデータのテンソルを用いた解析
Q. Zhang, et al. Tensor Methods for Hyperspectral Data Analysis: A Space Object Material Identification Study pp.3001-3012
リモートセンシングにより得られたハイパースペクトル画像データの新しい解析方法の提案.テンソル解析手法を利用し,物質識別・物質分布量評価・データ圧縮を行うことができる.
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