映像情報メディア学会  Webzine 海外文献集録

2009年1月号(2 of 2 pages)


HTML UTF-8コード
pdfPostScript
前のページ 1 2
前の号 次の号
海外文献集録 webzine について
速報版について
ふたつのHTML版について

IEEE Transactions on Systems, Man, and Cybernetics - Part A: Systems and Humans (Vol.38 No.6 Nov. 2008)
番号 2009-006 目の対称性を利用した視線検出によるUI
J.J.Magee, et al. A Human-computer Interface using Symmetry between Eyes to Detect Gaze Direction pp.1248-1261
本稿は,目の動きでPCを操作する方法を提案する.まず,ピラミッド画像群を生成し,それぞれフレーム間差分で検出した動きの分布と肌色領域を組み合わせ,テンプレートマッチングで顔領域を検出および追跡する.Haar特徴量で左右の目を抽出し,左目領域を左右反転して右目領域と目尻を合わせた後,差分和を算出する.差分和の大きさおよび形状から目の左右の動きを推定する.実験では, t rue positiveが100%,false negativeが83%であり,環境の変化にもロバストであることを示した.ゲームに適用した例が下記URLで公開されている. http://www.cs.bu.edu/fac/betke/videos/EyeControlled-BlockEscape-Game.avi

Journal of the Optical Society of America A (Vol.26 No.1 1 Jan. 2009)
番号 2009-007 フーリエベッセル基底関数を用いた光回折断層撮像法
E. Karbeyaz, et al. Modal-based Tomographic Imaging from Far-zone Observations pp.19-29
2次元弱散乱物体の遠距離散乱電界データを用いた光回折断層撮像法の新しいアルゴリズムの提案.対象物体をフーリエベッセル基底関数を用いた展開で表現する.シミュレーションによる従来法との比較の結果,根2乗平均(RMS)誤差を 25分の1にできた.

Optical Engineering (Vol.47 No.11 Nov. 2008)
番号 2009-008 ディジタル写真における白バランス誤差の主観的影響
J. Nikkanen, et al. Subjective Effects of White-balancing Errors in Digital Photography #113201pp.1-15
ディジタルカメラで行われている自動ホワイトバランス調整の誤差が撮影された画像の主観評価に与える影響について調べている.17人の被験者に21枚の原画像を様々な条件でホワイトバランスをずらして提示し,色の自然さの点で許容可能か否かを回答する実験を行った.平均のホワイトバランス誤差が3%以内ならばほぼ許容可能で,9%を超えると許容できないとの結果を得たが,許容値は画像内容にも影響を受ける.

番号 2009-009 リスタート付きランダムウォークによる類似画像検索
S. Zhu, et al. Improving Image Retrieval Effectiveness via Random Walk with Restart #117003pp.1-8
画像データベースから類似画像を検索する方法の提案.計算の簡単な類似度により明らかに不要な画像を排除して残った候補に対してより正確な関連度評点を計算する.最後にリスタート付きランダムウォークにより評点を調整する.5000の画像を含むデータベースでの実験の結果,従来法に比較して良好な結果を得た.

番号 2009-010 虹彩認識のためのモーションブラー修復
B.J. Kang, et al. Restoration of Motion-blurred Iris Images on Mobile Iris Recognition Devices #117202pp.1-8
生体認証のための携帯型虹彩認識システムにおいて,手持ち撮像によるモーションブラーを修復する処理方法の提案.角膜の鏡面反射による照明の反射像を用いてモーションブラーの点広がり関数を推定し,これを用いて修復フィルタのパラメータを調整する.EER(Equal Error Rate)を1.538%から0.962%に減少させることができた.
HTML UTF-8コード
pdfPostScript
前のページ 1 2
前の号 次の号

Home


Copyright(C) 2009 The Institute of Image Information and Television Engineers. All Rights Reserved.