映像情報メディア学会  Webzine 海外文献集録

2011年11月号(2 of 3 pages)


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IEEE Transactions on Systems, Man, and Cybernetics, Part B: Cybernetics. (Vol.41 No.5 Oct. 2011)
番号 2011-124 混合条件付確率場を用いた歩容に基づく性別分類
M. Hu, et al. Gait-based Gender Classification using Mixed Conditional Random Field pp.1429-1439
本論文では,教師付きモデル学習による歩容に基づく性別分類手法を提案する.従来の時系列モデル生成と異なり,男性と女性の歩容を性別ラベルを追加することで学習を行う.形状と男女の時間的な変化を逐次モデルの混合条件付確率場により解析する.CASIAとIRIPの歩行データベースを利用して実験を行い,提案手法はHMMモデルおよび独立に学習したCRFモデルより高精度な分類を実現した.

IEEE Transactions on Systems, Man and Cybernetics, Part C: Applications and Reviews. (Vol.41 No.6 Nov. 2011)
番号 2011-125 調査論文:LBPと顔画像解析への応用
D. Huang, et al. Local Binary Patterns and Its Application to Facial Image Analysis: A Survey pp.765-781
Local binary pattern(LBP)は画像の局所構造を効率的にまとめたノンパラメトリック記述子である.近年では本記述子は顔検出,顔認識,表情解析,そして人口統計学分類に利用されている.本論文では,いくつかの最近の手法を含むLBP の方法論を包括的に紹介する.

Journal of Lightwave Technology (Vol.29 No.20 15 Oct. 2011)
番号 2011-126 偏光差動検出法によるフォトニック時間伸長AD変換
J.H.Wong, et al. Photonic Time-stretched Analog-to-digital Converter Amenable to Continuous-time Operation based on Polarization Modulation with Balanced Detection Scheme pp.3099-3106
光パルスがファイバ伝搬とともに線形に広がることを利用してRF信号を時間伸長してAD変換する TS-ADC において,45度偏光させた光を偏光変調器でRF変調して,X方向とY方向の差動信号としてから時間伸長する.電気変換の時それぞれの偏光を分離して二つの検出器で受光し電気的に差をとることで,偶数次の非線形効果をキャンセルする.4倍伸長して2GSamples/sのAD変換ができた. 4回路を用いあれば8GSamples/s連続変換動作が可能となる.

Journal of the American Chemical Society (Vol.133 No.39 5 Oct. 2011)
番号 2011-127 パッシベート処理ナノ蛍光体
Q. Dai, et al. Ligand-passivated Eu:Y2O3 Nanocrystals as a Phosphor for White Light Emitting Diodes pp.15475-15486
マイクロ波合成により表面をアセチルアセトネートで被膜処理した Eu:Y2O 3ナノ蛍光体を作製した.紫外線270nm,370nmでの励起時において,作製したナノ蛍光体では被膜からも蛍光体にエネルギー移動が起こるため,通常のナノ蛍光体よりも高い量子効率が得られた.更にアセチルアセトネート膜は400℃近くまで安定であるため,ナノ蛍光体の不動態膜としての効果も得られる.今後,エネルギー移動以外にも被膜材料の選定による励起波長の選択的な制御など,画期的な蛍光体の開発が期待される.

Journal of Visual Communication and Image Representation (Vol.22 No.7 Oct. 2011)
番号 2011-128 軌跡に基づくイベント検出による物体追跡の統合
H. Cheng, et al. Integrated Video Object Tracking with Applications in Trajectory-based Event Detection pp.673-685
本論文は,映像からのイベント検出のために複数の物体をロバストに追跡する自動の統合システムに関する.本手法は,適応的なパーティクルのサンプリング手法と数学的に扱いやすいカルマンフィルタを統合することにより,高精度なトラッキング及び算出の単純化を実現した.オクルージョンと領域分割精度の問題は,適応的なパーティクルサンプリング手法と尤度に基づくデータ連結性評価により解決する.実験によりオクルージョンと領域分割精度の問題の精度の改善を確認した.
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