電気四学会関西支部 専門講習会 開催ご案内

「イメージング技術の最新動向」

要 旨
 イメージセンサの進化に伴いイメージング技術は、放送現場から医療、自然科学、セキュリティ分野と活躍の場を広げています。今回は、「イメージング技術の最新動向」と題し最近注目されているイメージング技術に触れる講習会を企画しました。
  つきましては最先端を担う方々にご講演頂きますので、奮ってご参加ください。

日 時
平成25年10月29日(火)10時00分〜17時15分

場 所
 
中央電気倶楽部 513号室 (大阪市北区堂島浜2-1-25)
堂島地下街南詰を右側に上り、右へ約50m、左側のレンガ造り建物

講演内容
10:00〜11:10 開講の挨拶
映像情報メディア学会関西支部 支部長
10:10〜11:40 イメージセンサの技術動向
奈良先端科学技術大学院大学 太田 淳
 デジタルカメラのキーデバイスであるイメージセンサについて、最近の技術動向を概観する。まず簡単にイメージセンサの構造と基本動作原理を述べた後に,技術的な進展が著しいCMOSイメージセンサについて、画素微細化、高感度化、高速化など高性能化について紹介する。また、3次元距離センサやバイオ医療応用などの高機能化についてのトピックスを取り上げる。
11:40〜13:00 (昼食休憩)
13:00〜14:00 200万画素SOIダイオード方式 非冷却赤外線イメージセンサ
三菱電機 上野 雅史
我々は、優れた画素間特性均一性を特徴とするSOIダイオード方式非冷却赤外イメージセンサを提案し、開発してきた。これまでに、25μm画素ピッチ30万画素非冷却赤外線イメージセンサを実現しているが、さらなる高解像度化、広視野化を追求すべく、15μm画素ピッチ200万画素非冷却赤外線イメージセンサを開発した。本報告では、センサを実現したキー技術と達成された撮像性能にについて述べる。
14:00〜15:00 月探査機「かぐや」で活躍したイメージング技術
東京大学 岩崎 晃
月探査機「かぐや」にはステレオカメラやマルチスペクトルカメラが搭載された。ステレオカメラは2つのカメラを用いて、10mサンプリングで月の画像を撮像し、その地形情報を得た。マルチスペクトルカメラは9つの波長で月表面の鉱物分布を明らかにした。ここでは宇宙探査や地球観測における映像技術が開拓する科学と観測機器の将来像を示す。
15:00〜15:10 (休憩)
15:10〜16:10 スーパーハイビジョンのイメージング技術
NHK放送技術研究所 船津 良平
2020年の放送開始を目指してNHKが研究開発を進めているスーパーハイビジョン(SHV)は、画素数のみならず、フレーム周波数や色再現色域についてもハイビジョンを大幅に超える映像システムである。今回は、2012年にITU-Rで勧告化されたSHVの映像フォーマットを実現するためのイメージング技術やカメラの小型化技術、フォーカスアシスト技術など最新動向について幅広く紹介する。
16:10〜17:10 超高感度イメージングの医療応用
神戸大学 杉本 真樹

 医療情報の可視化と可触化を目指した、超高感度イメージング技術の最先端研究を紹介する。光学的医療画像は、4K8Kスーパーハイビジョンへ進化し、立体視や見えないものまで可視化するイメージング技術がすでに開発されている。またデジタル画像のコンピュータ解析により、virtual realityによる医療画像診断や医療情報をICTインフラにのせ転送配信するシステムも、もはや常識化された。
 これらを拡張現実(augmented reality)や混合現実感(mixed reality)として重畳表示する技術も、医療で広く活用されている。さらに磁場センサや赤外線センサによるナビゲーション手術、ロボット手術や3Dプリンターによる生体質感造形技術も既に臨床現場で活用されつつある。これらの「可視化・可触化」技術の医療活用の最前線を解説する。

17:10〜17:15 閉講の挨拶
映像情報メディア学会関西支部 庶務幹事

聴講料
主催学会会員(正員 10,000円、准員・学生員 無料)(会員非課税)
会員外(一般 15,000円、学生 5,000円)(会員外消費税込み)

定  員
80名 (定員になり次第、締め切らせて頂きます)

申込方法
終了しております。

申込先
〒530-0004 大阪市北区堂島浜2-1-25
中央電気倶楽部内 関西電気関連学会事務センター
Tel (06) 6341-2529 FAX (06) 6341-2534
E-Mail: denki4g@ares.eonet.ne.jp

主  催
映像情報メディア学会・電気学会・電子情報通信学会・照明学会
各関西支部


E-mail: denki4g@ares.eonet.ne.jp
(C) Copyright ITE Kansai. All rights reserved.