9:45〜9:50 |
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開講の挨拶
映像情報メディア学会関西支部 支部長 |
9:50〜10:50 |
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海外における次世代地上放送の動向
日本電気株式会社
放送・メディア事業部 主席技師長 菅原 正幸
地上テレビ放送のデジタル化は、放送サービスの高度化と周波数スペクトルの有効利用を目的として、1998年に米国、英国で、わが国では2003年に開始された。第一世代の技術が開発、導入されてから20年前後が経過し、DVB-T2やATSC3.0など、新たな技術を取り入れた次世代放送方式の導入や標準化作業が進んでいる。本講演では、これら海外における次世代地上放送の動きについて解説する。
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10:50〜11:50 |
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スーパーハイビジョン放送に向けた伝送技術の研究開発について
NHK放送技術研究所 伝送システム研究部 上級研究員 土田 健一
スーパーハイビジョン放送の実現に向けて、「放送」と「素材伝送」について研究開発を進めてきた。本講演では「放送」について、試験放送が開始された衛星放送方式、標準化が完了したケーブルテレビ放送方式、大容量伝送の研究が進行中の地上放送方式について紹介する。「素材伝送」については、非圧縮伝送が可能な光伝送技術や、従来の4倍程度の伝送容量を目指すFPUなどについて紹介する。
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11:50〜13:00 |
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(昼食休憩) |
13:00〜14:00 |
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リオデジャネイロ オリンピック8K中継について
NHK放送技術局 報道技術センター 中継部 北村 和久
わずか3台の8Kカメラで制作したロンドンオリンピック以降、ソチオリンピックやブラジルワールドカップなど、様々なスポーツイベントで8K番組制作を行い、8K映像中継車、22.2音声中継車など機器の開発と整備を進めて8Kスーパーハイビジョンは8月1日に試験放送を迎えた。本講演では、試験放送の目玉であり、2020年東京オリンピックにもつながるリオデジャネイロオリンピック8K番組制作手法を紹介する。
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14:00〜15:00 |
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”人工知能”と"Deep Learning"の基礎知識と可能性
株式会社エクサインテリジェンス 浅谷 学嗣
"人工知能"や"Deep Learning"などの言葉が盛んにメディアに取り上げられ、注目されるようになりました。
これらの技術は、ビックデータ解析・自動運転・推薦システムなど幅広い分野への応用が期待されており、今後の産業において必要不可欠な技術といえます。現在実現されている技術を例にしながら、その基礎的な知識と、今後の可能性について紹介いたします。
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15:00〜15:10 |
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(休憩) |
15:10〜16:10 |
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IBM Watsonとコグニティブ・コンピューティングの応用
IBM東京基礎研究所 Distinguished Engineer技術理事 武田 浩一
2011年にTVクイズ番組に挑戦したシステムWatsonの成功により、非構造情報を主としたビッグデータの存在を前提にして知見獲得や機械学習の手法を利用したコグニティブ・コンピューティングと呼ばれる技術とその実用化が注目されるようになった。 本講演では、Watsonの質問応答手法からニューロモルフィック・チップまでの要素技術を解説し、医療分野や顧客対応支援などの主な事例やディープ・ラーニング手法の応用も含め今後の展望を紹介する。
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16:10〜17:10 |
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AIの報道取材への利用
株式会社SPECTEE 代表取締役 村上 建治郎
米大手新聞紙は、リオ五輪において、一部AIにより記事執筆や配信を行いました。また、こうしたAI記者による記事作成は、米大手通信社が昨年より開始しており、さらに米ニュース専門テレビ局などはSNSを活用した一次情報の収集や分析にAIの導入を進めています。 Specteeでは、AIを活用した事件・事故・自然災害の検知とニュース記事の配信を報道局向けに行っています。講演ではSpecteeの取り組みや最新の報道現場におけるAIの活用を事例とともにお話します。
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17:10〜17:15 |
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閉講の挨拶
映像情報メディア学会関西支部 庶務幹事 |