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NTSCに限らず、525本のコンポーネントテレビやハイビジョンのフィールド周波数は59.94Hzです。これは、ピッタリ、60×(1000/1001)
Hzです。VTRではフィールド周波数をカウントしてタイムコードを生成していますが、このままでは、1時間に3.6秒の遅れが生じます。
業務用VTRでは、アナログ、デジタルを問わず、この遅れを「ドロップフレーム」という処理で補正しています。「ドロップフレーム」とは、決まった規則でカウンタをスキップさせる(飛ばす)ことです。 タイムコードは、次のとおり、時:分:秒:フレームのそれぞれ2桁の10進数で表されます。
ドロップフレームとは、
このようにすると10分間で、10分×60秒×30フレーム=18,000フレームのところ、9回×2フレーム=18フレームがスキップします。 (18,000-18)/18,000 = 999/1000 1000/1001にはなりませんね。この誤差は、9時間16分で1フレーム遅れに相当しますが、この程度の誤差は、番組制作上、問題ありません。事実、9時間も録画できるVTRはないですから。 |