視力と走査線数

 
視力とは
図1は、「ランドルト環」といって、視力検査に使用するパターンです。視力とは、隣り合ったふたつの点を別々の点として識別できる能力をいいます。通常、遠視力の検査は、5mの距離で行います。視力1.0とは、直径7.5mmのリングに設けられた幅1.5mmの切り込みの方向を、5mの位置から認識できる能力をいいます。実は、1.5mmとは視角1分に相当します。視力検査は遠視力だけではありません、近視力もあります。一般的に、視力は次のように定義されます。

角度の単位を「分」で表すとき、視力は識別できる最小視角の逆数で定義されます。

視力 = 1/視角(分)


図1 ランドルト環


 
走査線が見えない走査線の数は
3倍の画面高さからテレビを見る場合を考えます。このとき、画面高さに対する視角は、

2 tan-1(0.5/3) = 19度 = 1140分

すなわち、視力1.0の場合、走査線数が1140本以上であれば、走査線は見えないことになります。これは、テレビ画面に黒と白が走査線ごとに反転して表示される極端な場合に相当します。実際の走査線は、垂直方向がよく似ているため、この数より少なくても見えないことがあります。この数は、ハイビジョンの走査線数を決定する目安ですが、実際は、評価試験により決めました。(あまり、参考になりませんネ)


 
あなたの視力をチェックします