映像情報メディア学会  Webzine 海外文献集録

2010年8月号(2 of 2 pages)


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Journal of the Optical Society of America A (Vol.27 No.7 1 July 2010)
番号 2010-079 追加データによる色差評価法の改善
I. Lissner, et al. Upgrading Color-difference Formulas pp.1620-1629
人間の視覚における色差を評価する既存の評価法を追加データを用いて改善する方法の提案.CIE94 などの既存の評価法に補正項を加え,ガウス過程回帰(GPR)により追加データに対するトレーニングを行う.実験の結果を規格化残差二乗和(S TRESS)で比較すると, CIE94にGPRを適応した場合(STRESS=26.58)に大きな改善が認められ,最近用いられているCIEDE2000(STRESS=27.49)よりよい結果が得られた.

Optical Engineering (Vol.49 No.6 June 2010)
番号 2010-080 ディジタル画像処理による色収差除去
S.-W. Chung, et al. Removing Chromatic Aberration by Digital Image Processing #067002pp.1-10
ディジタルカメラにおいて,光学系の色収差による輪郭部の色の縞を除去する方法の提案.色収差のない場合にエッジにおける色差信号が,エッジの両側の色差信号値の範囲内にあるという性質を利用し,色収差の検出と補正を行う.実験の結果,良好な処理結果を得た.従来法と異なり画像以外の情報を必要としない.

Pattern Recognition (Vol.43 No.11 Nov. 2010)
番号 2010-081 種々のt-normを用いた重力法によるエッジ検出
C. Lopez-Molina, et al. A Gravitational Approach to Edge Detection based on Triangular Norms pp.3730-3741
画像からエッジを抽出する重力法の修正の提案.重力法では画素値を質量とみなし,質量の積と距離で決定される重力の合成からエッジを求める.提案法では,ファジィ論理における一般化された論理積演算である t-norm を積の代わりに用いる.標準画像を用いた種々の t-norm による実験で効果を比較している.

番号 2010-082 木構造による複雑なクラスタの精製法
J. Ding, et al. A Tree-structured Framework for Purifying “Complex" Clusters with Structural Roles of Individual Data pp.3753-3767
クラスタリングにおいて,複雑なクラスタを精製する方法の提案.個々のデータのクラスタ構造上の役割(centroid, hub, outlier)を考慮し,構造を表現した木構造を用いて,クラスタを精製する.種々のクラスタリングと組み合わせた実験を行っている.適応領域固有の知識を用いていないので,広い分野に適応できる.

番号 2010-083 鳴き声による動物の個体識別
J. Cheng, et al. A Call-independent and Automatic Acoustic System for the Individual Recognition of Animals: A Novel Model using Four Passerines pp.3846-3852
鳴き声による動物の個体識別の新しいモデルの提案.本方法は,鳴き声の種類に依存しない点で従来法と異なる.また,メル周波数ケプストラム係数による認識を動物の鳴き声に初めて適用した.スズメ目の4種の鳥での実験の結果,89.1%から92.5%の認識精度を得た.
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