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海外文献集録 webzine について
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| 番号 2012-012 | 少数層カーボンナノチューブによるリチウム電池正極 | ||
| S.W. Lee, et al. | Self-standing Positive Electrodes of Oxidized Few-walled Carbon Nanotubes for Light-weight and High-power Lithium Batteries | pp.5437-5444 | |
| 著者らは長尺(0.4mm)の少数層カーボンナノチューブ(FWNTs)粉体を液相で酸化処理し，これを洗浄，ろ過してリチウム電池用正極を作製した．本作製法では，FW NTsの表面層のみ酸化されるため，内部の導電性は保持される．また，ろ過後の乾燥状態で正極として使用可能であり，集電体，バインダ等を必要としない．作製した正極は，電気二重層と表面酸化層でのファラデー反応により，エネルギー密度が〜200Wh/kg，容量が〜10kW/kgと高い．更に，充放電サイクル特性は1000回の測定範囲内において安定であった． | |||
| 番号 2012-013 | 省電力の次世代光アクセスネットワーク | ||
| B. Skubic, et al. | Energy-efficient Next-generation Optical Access Networks | pp.122-127 | |
| 本論文では10G TDM-PON方式に対して省電力の次世代光アクセスネットワーク方式を提案する．今後の通信量の拡大に伴い，大容量のネットワーク構築のみならず電気消費量を管理する機能が必要となる．評価の結果，反射型半導体光増幅器（RSOA：Reflected Semiconductor Optical Amplifier）方式を元にした WDM-PONとポイント・ツー・ポイント方式を利用することが最も省電力になることを確認した． | |||
| 番号 2012-014 | H.264/AVCの動き探索高速化方法の検討 | ||
| Y. Ismail, et al. | Fast Motion Estimation System using Dynamic Models for H.264/AVC Video Coding | pp.28-42 | |
| 本論文は，符号化処理で大きな割合を占める動き探索処理の高速化を実現する．提案法では，効率的な初期探索位置の決定方法と早期探索打切処理により，処理量削減を実現する．早期打切のための新しい適応的な閾値設定方法と探索範囲のスキップ方法が高速化に貢献している．従来の高速探索方法との親和性も高い特徴を有する．提案手法はH.264/AVCの全探索法と比較して，約0.05dBの画質劣化に抑えつつ，動き探索時間を98%削減した． | |||
| 番号 2012-015 | 散乱プローブを用いた新しいマイクロ波トモグラフィ | ||
| M. Ostadrahimi, et al. | A Novel Microwave Tomography System based on the Scattering Probe Technique | pp.379-390 | |
| 新しいマイクロ波トモグラフィシステムの提案である．被観測物体を24個の二層ビバルディアンテナで囲み，各々のアンテナの前方に散乱プローブとして pin ダイオードを挟んだ電極を配置する．pinダイオードにバイアス印加してインピーダンスを切り替えることにより一つのプローブのみを開放し，その他は短絡する．開放されたプローブに最も近いアンテナでのみ電界計測信号が得られる．実験の結果，トモグラフィ画像を得ることができた． | |||
| 番号 2012-016 | 時間を考慮したWebオントロジー言語 | ||
| V. Milea, et al. | tOWL: A temporal Web Ontology Language | pp.268-281 | |
| 時間を考慮したWebオントロジー言語はセマンティックWebの土台となるオントロジーをモデル化するために現在最も効果的な言語である．しかしこれまでに時刻あるいは時間に依存する情報をOWLで表現する一般的な手法が存在しなかった．そこで著者らは新規にOWLに時間的な情報を含めたtOWLを提案する．提案手法は主に金融分野の情報に対して有効であることを確認した． | |||
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