| 講演抄録／キーワード |
| 講演名 |
2013-11-19 16:40
自閉症傾向者における視覚表象の符号化特性 ～ 事象関連電位による検討 ～
○高橋純一（NCNP）・安永大地（金沢大）・行場次朗（東北大） |
| 抄録 |
（和） |
本研究は，健常成人を対象とした自閉症スペクトラム指数における視覚表象の符号化効率の違いを検討した。事象関連電位（ERP）を指標として用いることで生理学的観点から検討した。まず，210名の大学生・大学院生が自閉症スペクトラム質問紙（AQ）に回答した。次に，AQ得点が高い者（High AQ）と低い者（Low AQ）が抽出され，個別に，same-different課題とレーヴン・マトリクス検査に参加した。Same-different課題は，試行中に提示される目標刺激（S1）と比較刺激（S2）の同意判断を強制二肢選択法によって反応することであり，単純/複雑な空間的形状に対するERPを比較した。結果から，両群ともに，S1提示後の300-500 msでP3bが観察され，500-800 msで後期陽性成分（PSW）が観察された。群間差は右半球で認められ，Low AQでは単純な空間的形状の方が複雑な空間的形状よりもP3bの振幅が大きかったが，High AQではP3bの振幅に対する空間的形状の複雑さの影響は見られなかった。また，Low AQでは単純な空間的形状の方が複雑な空間的形状よりもPSWの振幅が大きかったが，High AQではPSWの振幅に対する空間的形状の複雑さの影響は見られなかった。さらに，P3b及びPSWについて，High AQの方がLow AQよりも複雑なパターンに対する振幅が大きかった。P3bの振幅は視覚表象の符号化効率を反映すると考えられており，PSWの振幅は符号化された視覚表象の視覚的短期記憶への転送効率を反映すると考えられている。したがって，Low AQでは単純な空間的形状の方が複雑な空間的形状よりも視覚表象の符号化効率・転送効率が高いと考えられる。一方，High AQでは，空間的形状の複雑さに関わらず，視覚表象の符号化効率・転送効率が高いと推測できる。 |
| （英） |
We examined the effects of complexity on the pattern’s encoding efficiency in the general population differing on Autism-spectrum Quotient (AQ) scores. We compared brain activity (electroencephalography) during a same-different task for High and Low AQ groups. The same-different task was composed of identical comparison (IC) and categorical comparison (CC) conditions that presented simple or complex patterns. We found that the P3b and positive slow wave (PSW) were elicited in both groups. In the CC condition, the Low AQ showed large P3b and PSW amplitudes with simple patterns than with complex patterns, whereas the High AQ showed the same amplitude levels for these patterns. These results indicate that, similar to simple patterns, complex patterns are sufficiently encoded in the High AQ. |
| キーワード |
（和） |
自閉症スペクトラム / 複雑さ / 符号化効率 / 事象関連電位 / / / / |
| （英） |
Autism spectrum quotient / Complexity / Encoding efficiency / Event-related potential / / / / |
| 文献情報 |
映情学技報 |
| 資料番号 |
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| 発行日 |
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| ISSN |
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| PDFダウンロード |
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| 研究会情報 |
| 研究会 |
IEICE-HIP CE HI |
| 開催期間 |
2013-11-19 - 2013-11-20 |
| 開催地（和） |
東北大通研 |
| 開催地（英） |
RIEC, Tohoku U. |
| テーマ（和） |
「マルチモーダル」、「感性情報処理」、「視知覚とその応用」およびヒューマン情報処理一般 |
| テーマ（英） |
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| 講演論文情報の詳細 |
| 申込み研究会 |
IEICE-HIP |
| 会議コード |
2013-11-HIP-CE-HI |
| 本文の言語 |
日本語 |
| タイトル（和） |
自閉症傾向者における視覚表象の符号化特性 |
| サブタイトル（和） |
事象関連電位による検討 |
| タイトル（英） |
Differences in Pattern’s Encoding Efficiency and Autistic-Like Traits in General Population |
| サブタイトル（英） |
An Event-Related Potential Study |
| キーワード(1)（和/英） |
自閉症スペクトラム / Autism spectrum quotient |
| キーワード(2)（和/英） |
複雑さ / Complexity |
| キーワード(3)（和/英） |
符号化効率 / Encoding efficiency |
| キーワード(4)（和/英） |
事象関連電位 / Event-related potential |
| キーワード(5)（和/英） |
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| キーワード(6)（和/英） |
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| キーワード(7)（和/英） |
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| キーワード(8)（和/英） |
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| 第1著者 氏名（和/英/ヨミ） |
高橋 純一 / Junichi Takahashi / タカハシ ジュンイチ |
| 第1著者 所属（和/英） |
国立精神・神経医療研究センター (略称： NCNP)
National Center of Neurology and Psychiatry (略称： NCNP) |
| 第2著者 氏名（和/英/ヨミ） |
安永 大地 / Daichi Yasunaga / ヤスナガ ダイチ |
| 第2著者 所属（和/英） |
金沢大学 (略称： 金沢大)
Kanazawa University (略称： Kanazawa Univ.) |
| 第3著者 氏名（和/英/ヨミ） |
行場 次朗 / Jiro Gyoba / ギョウバ ジロウ |
| 第3著者 所属（和/英） |
東北大学 (略称： 東北大)
Tohoku University (略称： Tohoku Univ.) |
| 第4著者 氏名（和/英/ヨミ） |
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| 第8著者 氏名（和/英/ヨミ） |
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| 第14著者 氏名（和/英/ヨミ） |
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| 第15著者 氏名（和/英/ヨミ） |
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| 講演者 |
第1著者 |
| 発表日時 |
2013-11-19 16:40:00 |
| 発表時間 |
25分 |
| 申込先研究会 |
IEICE-HIP |
| 資料番号 |
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| 巻番号（vol） |
vol.37 |
| 号番号（no） |
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| ページ範囲 |
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| ページ数 |
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| 発行日 |
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