ROFT2002-29
人体を伝送路として利用した通信システムの
モデル化に関する検討
藤井勝之,伊藤公一(千葉大),
田島 茂(ソニー コンピュータ サイエンス研究所)
あらまし
 将来のコンピュータ環境はウェアラブル環境とユビキタス環境が統合されたものになると想定される.したがって,ウェアラブルとユビキタスを統合する研究が重要になる.
 その一例として,内側に電極の付いたウェアラブルな腕時計型送信機を手首に装着し,人体がユビキタスな受信機の電極に触れることにより,人体を媒介とした伝送路が形成され,通信が行われるシステムが提案されている.しかしながら,信号が人体を伝送するメカニズムについては明らかになっていない.そこで本稿では,送信機を実験と数値解析によりモデル化し,電極構造の違いによる伝送強度の変化について検討した.


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