シンポジウム,デモ展示など特別イベントに関しての情報を掲載しております。
タイムテーブルに関しましては、こちらのページにて詳細をご覧いただけます。

12月21日(水) お昼休み 【デモ展示1】2015年度各賞受賞企業によるデモ展示

2015年度に当学会が主宰する各賞を受賞された企業の方々のご協力を得て,デモ展示企画を行うこととしました.いま放送の現場で用いられている技術や,次世代の放送を予感できる技術,そして研究の最前線の技術について,それぞれデモを通してわかりやすく,親しみやすくご紹介いただきます.各企業でどんな研究開発が行われているかについて,企業の特色も垣間見ることができ,大学関係者,学生の皆さんにも貴重な機会となっています.

※参加無料.ただし,冬季大会のその他の講演や企画への参加には,聴講参加の手続きと参加費が必要です.

12月21日(水) 11:45~13:15
会場D 第3会議室

[出展デモ]9件(予定)


クロマキーカット割りシステムの開発
ITE

関西テレビ

栗山和久
リップシンク調節支援iOSアプリ「BooLip」
ITE

TBSテレビ

小沢冬平
イントラ端末を利用したヘリへの文字情報伝送システム(HELI CaTS)の開発
ITE

フジテレビ

井原伸之
ITE

東京計器

保立和巳
スマートグラスのAR表示による遠隔フィールド作業支援システムの開発
ITE

KDDI総合研究所

加藤晴久
ITE

KDDI総合研究所

辻 智弘
ITE

KDDI総合研究所

柳原広昌
画像認識による歩行者検出のための特徴量抽出技術の開発
ITE

東芝

渡辺友樹
ITE

東芝

伊藤 聡
ITE

東芝

横井謙太郎
1.2GHz/2.3GHz帯 受信アンテナの開発
ITE

(青木良太・森本 聡・佐川幸栄)

フジテレビジョン周波数移行チーム
現行地上波でHD/4Kサイマルサービスを実現するHybridcastコンテンツ(4Kランドスケープ)
ITE

フジテレビ

伊藤正史
ケーブル4K IP放送に対応したSTB“パワーアップユニット”の開発
ITE

KDDI

パワーアップユニット開発チーム
実用的な8K単板カメラシステムの開発
ITE

NHK

8K単板カメラ開発グループ

12月21日(水) 3・4・5限目 【シンポジウム1】産学連携は大丈夫か?

日本のモノづくり力強化に向けて、日本版バイドール法(1999)や大学の独立行政法人化(2003)に象徴されるように、これまで産学連携をはじめとするさまざまな施策が講じられてきた。
これらにより、研究→開発→事業化を段階的に踏む「リニアモデル」の終焉や「オープンイノベーション」、「大学発ベンチャー」などが叫ばれるようになり、産学連携や地域連携の流れが生まれ、根付きつつあるように見える。
しかし、大学の知を起点とする産業力強化の成功事例は必ずしも多くなく、一方でこのままでいいのかという疑問も払しょくし切れているとは言いがたい。
本シンポジウムでは、自らの血と汗を流して産学連携を率いてこられた、どちらかといえば、インベーション実践家を招き、「産学連携の成功要因並びに課題」を実践論的視点から討論する。

12月21日(水) 13:15-17:35
会場A 第1フォーラム


開会挨拶
ITE

アントレ研委員長・立命館大学

善本哲夫
司会(前半)
ITE

立命館大学

善本哲夫
S1-1 [基調講演1]光触媒のイノベーションで果たした産学連携

日本発のオリジナル技術である酸化チタンを用いた光触媒は,今,多くの分野で活用され,今後もさらなる応用が期待されています.そこで,酸化チタン光触媒の原理と最新応用技術について,産学連携を含めて紹介します.

ITE

東京理科大学

藤嶋 昭 氏
S1-2 [招待講演1]産学官連携と民間企業等への技術移転 ~ 東京大学TLOによる技術移転活動 ~

大学には、社会の問題解決につながるような、数多くの研究Seedsが存在する。1998年のTLO法案に続き、2004年の国立大学法人化に伴い、我が国の産学連携活動は着実に進みつつある。今回は、東京大学から産業界への技術移転事例やベンチャー起業事例を紹介し、東大における産学連携活動がイノベーションにつながりつつある実態を明らかにする。また、日本の大学全体の産学連携活動とオープンイノベーションの進捗状況についても解説し、今後求められる施策についても言及する。

ITE

東京大学TLO

山本貴史 氏
休憩
司会(後半)
ITE

NTT-AT

林 泰仁
S1-3 [招待講演2]パナソニックにおける産学連携の課題と大学への期待

日本のエレクトロニクスメーカにおける研究開発スタイルは垂直統合による自前開発から,オープンイノベーション型の開発に急速にシフトしている.しかし,研究開発の最上流段階でのオープンイノベーションである産学連携活動は,取組みに対する成果の評価が難しく,様々な試行錯誤が続いている段階にある.本報告では,パナソニックにおける産学連携の取組みと課題を紹介すると共に,企業視点での産学連携のベンチマークを紹介する.また複雑な社会課題解決に向けた将来のオープンイノベーションと大学への期待について述べる.

ITE

パナソニック(株)

福本幸弘 氏
S1-4 [招待講演3]産学連携による地域イノベーション ~ 国プロによるグリーン部材クラスタ創成 ~

 国プロ(文科省、5年間)を活用して、地域(山口県)が強い産業用基礎素材分野の産業クラスタ形成を目指して、グリーン部材(環境素材)の研究開発を産学官連携により進めた。その結果、学術成果(論文96件、特許63件)に加え、人材育成(約1800人)や事業化(18件、大学発ベンチャー2件)でも目標を上回る成果を上げ、目指した産業クラスタ形成の新たな基盤を作ることができ、事後評価でも全国トップの評価を受けることができた。
 本講演では、本学会員にも関係の深い、太陽電池用シリコンの減量やリサイクルに有効な新技術、LEDやパワー半導体の高性能化に有効な新基板技術、および晶表示装置や次世代電気自動車の小型化や高性能化などに有効なナノ粒子材料技術を紹介しながら、産学連携による産業クラスタの果たす役割の重要性を実践論的に紹介する。

ITE

高知工科大学

倉重光宏 氏
S1-5 [招待講演4]産学連携がイノベーション創出に果たす役割と課題

 まずイノベーションについて,シュムペーターの原義に戻って再確認する。研究成果や技術革新はイノベーションではない。イノベーションには「知の創造」とその「市場への媒介」が不可欠だ。その二つを同一企業が担うのが中央研究所モデルだった。「知」を大学が担い,「媒介」を企業が担えば産学連携である。中央研究所の時代から産学連携の時代への転換は,まずシリコン・バレーで成功する。バブル崩壊後の経済低迷が,日本でも産学連携への期待を高める。しかし日本では,研究すなわち「知の創造」にリソース投入偏っていて,「市場への媒介」についての支援が少ない。

ITE

技術ジャーナリスト

西村吉雄 氏
閉会挨拶
ITE

法政大学

山田一人

12月21日(水) 3・4限目 【チュートリアル1】4K・8K放送サービスを可能にするARIB運用規程 ~ 伝送編 ~
協賛:(一社)電波産業会

チュートリアルテキストは大会予稿集に含まれておりません。当日会場でダウンロード情報を配布いたします.

2016年8月1に衛星放送(BS)による4K・8K試験放送が開始された。2018年には実用放送が予定されている。放送を行うための詳細な運用規程が放送サービス高度化推進協会(A-PAB)で検討され、電波産業会(ARIB)の承認を経て技術資料(ARIB TR-B39)として整備されている。本チュートリアルでは、運用規程の策定に深く関わったA-PABの高田氏、日本放送協会の山田氏をお招きし、学会員にも分かりやすく技術解説をしていただく。

12月21日(水) 13:15-16:30
会場B 第2フォーラム

司会:池田哲臣(NHK)


4K・8K衛星放送運用規程の概要

(一社)放送サービス高度化推進協会(以下、A-PAB)では、総務省が策定した「4K・8Kロードマップ」に沿う形で、放送局での運用や受信機の機能仕様を定めた衛星による4K・8K放送の運用規定を策定し、今年7月にARIB技術資料TR-B39 1.0版として公開した。
 運用規定の策定を踏まえ、7月には対応受信機の開発に向けたテストセンターがA-PAB内に設立され、受信機テストのためのストリームの検討などが行われている。また、運用規定に準拠する形で8月にNHKが、12月にはA-PABが4K・8K試験放送を開始するなど、2018年の実用放送に向けた準備が着々と進められている。
 本講演では、「高度広帯域衛星デジタル放送運用規定(ARIB TR-B39)」について、その概要と詳細を解説する。

ITE

放送サービス高度化推進協会(A-PAB)

高田政幸 氏
休憩
4K・8K衛星放送運用規程の詳細(第一編~第八編)
ITE

日本放送協会(A-PAB 4K・8K規格検討会議 主査)

山田良和 氏

12月22日(木) 1・2限目 【チュートリアル2】IPライブ制作

チュートリアルテキストは大会予稿集に含まれておりません。当日会場でダウンロード情報を配布いたします.

 放送局などの業務用A/V業界においては、高い品質要求を満たすために、長年、専用技術が用いられてきた。しかしながら、近年進展が著しいIT技術が、その利便性や低廉性を理由に、まずはノンリニア系からファイルベースシステムとして導入されている。さらに、最近では、IP技術が映像をリアルタイムに扱えるまでに進歩したことから、従来のSDIベースのライブ制作システムをIPベースに移行しようという技術開発や標準化活動が盛んである。
 このテーマについては、会誌9月号に技術解説記事「IPライブ制作」として掲載し、好評を得ている。今回、同記事の執筆者である児島氏にチュートリアルとして、氏が記事の末尾で叶わなかったと述べた技術詳細を含め、講義形式で解説いただく。

12月22日(木) 9:00~11:45
会場A 第1フォーラム

司会:菅原正幸(NEC)


講師

業務用A/V業界では、近年のネットワーク技術の進化に伴い、リアルタイム性が強く要求されるライブ制作の世界でも,IPライブ制作と呼ばれるネットワークシステムへの移行が進みつつある。
本チュートリアルでは,IPライブ制作の紹介に始まり,求められる要求,標準化の位置付けの解説とともに,IPライブ制作の実現に必要な技術とその実装例を紹介,現在の標準化動向に関しても言及する。
特にIPライブ制作技術の要である、ネットワーク同期技術に関して詳細な解説を行う。

ITE

ソニー

児島俊明 氏

12月22日(木) お昼休み 【デモ展示2】スポーツ技能向上に向けた技術,スポーツ映像表現技術

当学会において今年度発足したスポーツ情報処理時限研究会は年次大会において「映像情報を用いた物体追跡技術の最前線とスポーツ科学への応用動向」をテーマに会誌と連動したシンポジウム企画を開催し、好評を博しました。今回の冬季大会では「スポーツ技能向上に向けた技術開発動向」をテーマに、サッカーや野球、卓球、水泳への実際の応用例やスポーツ解析に有用となる超高精細動画像など、さまざまな観点からの6件のシンポジウム講演を行います。このシンポジウムに先立ちまして、関連する技術の展示を行います。

12月22日(木) 11:45-13:15
会場D 第3会議室

[出展デモ]


VRスポーツトレーニングシステム
ITE

NTT

スポーツ解説グラフィックスシステム「Viz Libero」
ITE

フォトロン

審判判定用インスタントリプレイシステム 「EVS Xeebra」
ITE

フォトロン

ぐるっとビジョン 事例集
ITE

NHK

スポーツスキル獲得支援ツール:viaPlatz
ITE

NTTアイティ

12月1日(木) 2・4限目 【シンポジウム2】スポーツ技能向上に向けた技術開発動向

当学会において今年度発足したスポーツ情報処理時限研究会は年次大会において「映像情報を用いた物体追跡技術の最前線とスポーツ科学への応用動向」をテーマに会誌と連動したシンポジウム企画を開催し、好評を博しました。今回の冬季大会では「スポーツ技能向上に向けた技術開発動向」をテーマに、サッカーや野球、卓球、水泳への実際の応用例やスポーツ解析に有用となる超高精細動画像など、さまざまな観点からの6件のシンポジウム講演を行います。また、シンポジウムに先立ちまして、関連する技術の展示を行います。

12月22日(木) 13:15-16:30
会場C 第1会議室


司会(前半)
ITE

NTT

筒口 拳
S2-1 センシング技術を用いたスポーツ情報処理

センサーを用いたスポーツ動作の遠隔自動コーチングシステムと選手の位置情報に基づくサッカーのHMMゲーム分析について紹介します。

ITE

早稲田大学スポーツ科学学術院

誉田雅彰 氏
S2-2 スポーツ現場におけるデータ活用(予稿なし)

現在、スポーツの現場でもさまざまな技術が活用されています。各競技の現場ではITとデータが、どのように役立っているのか。事例を交えながら、ご紹介いたします。

ITE

データスタジアム株式会社

中村暢也 氏
S2-3 卓球ロボットを実現する情報処理技術 ~ 画像処理から人工知能まで ~

我々は人とラリーを行うことのできる卓球ロボット「FORPHEUS」の開発を行ってきた。ボールの3次元位置を高速かつ正確にセンシングする技術、およびボールの将来の軌道を予測し正確にロボットを制御する技術について紹介する。さらに今回、100人以上のラリーデータを収集し、再帰型ニューラルネットワークを用いて学習することで、人の実力に応じた返球を行い人の成長を促すことが可能になった。この最先端AI技術の活用についても紹介する。

ITE

オムロン株式会社

仁科有貴 氏
休憩
司会(後半)
ITE

KDDI総合研究所

三功浩嗣
S2-4 VR環境での事前体験によるスポーツパフォーマンス向上の取り組み(予稿なし)

実戦での体験をVR環境で事前に体験することによるスポーツパフォーマンス向上を目指した取り組みを,野球を題材として紹介する.スポーツにおいて映像を用いたスカウティングが進んでいる.しかしながら試合前にビデオを撮影できる場所はフィールドの外であり,実際の試合中に体験する視点とは全く異なる.我々はこのギャップを埋めるため,VR環境で試合中の選手の目線での体験を合成し,試合前に体験する試みを行っている.本講演では,野球チームを対象としてシーズンを通して取り組んだ実験を通して得た知見について紹介する.

ITE

NTTメディアインテリジェンス研究所

三上 弾 氏
S2-5 The role of video-technology in top athlete support - the case of Team Japan Swimming Success at the 2016 Rio Olympic Games(予稿なし)

The Team Japan swim team was successful at the 2016 RIo Olympic Games. The team finished 4th in the medal count and Kosuke Hagino and Rie Kaneto won individual gold medals. Video is an important tool for swimmers and coaches in ‘every-day-use’ in both training and competition. Magnus Kjellberg will show how video-technology was used to aid in decision-making to drive swimming performance for the 2016 RIo Olympic games.

ITE

日本水泳チーム テクニカルアナリスト

Magnus Kjellberg 氏
S2-6 スポーツの超高精細動画像の標準化とその応用その2 ~ 競技スポーツのための映像マネージメント ~(予稿なし)

再来年にオリンピック冬季競技大会(第23回2018年)をひかえた現在,本発表は,全日本クラスのスピードスケート選手権大会(2016年)において,8Kによる撮影実験を競技スポーツと映像情報技術の両者の協働によって進められたことに関する報告を前報(2016映像学年大S4-9)の続報として行なう.

ITE

日本体育大学

角田 貢 氏

12月21日(水) 懇親会

12月21日(水) 18:30-19:45
会場D 第3会議室

会費:一般3,000円 学生1,000円
受付:懇親会会場入口