映像情報メディア学会  Webzine 海外文献集録

2010年1月号(2 of 2 pages)


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Optical Engineering (Vol.48 No.11 Nov. 2009)
番号 2010-006 宇宙レーザ通信向け液晶光学素子の放射線試験
S. A. Lane, et al. Radiation Testing of Liquid Crystal Optical Devices for Space Laser Communication #114002pp.1-11
宇宙レーザ通信におけるビーム操作のための,フェーズドアレイ素子としての液晶の放射線試験結果の報告.液晶素子の衛星搭載時には,10年程度機能を維持する必要があり,この期間に相当する線量のガンマ線・X線・高速中性子線の影響を試験した.その結果,液晶の位相素子としての1.55μm光での性能に対する影響は限定的で,液晶素子は宇宙放射線環境にできることがわかった.

番号 2010-007 新しい広視野角TN液晶ディスプレイ
S. Hwang, et al. Novel Wide Viewing Liquid Crystal Display with Improved Off-axis Image Quality in a Twisted Nematic Configuration #114001pp.1-6
小型装置で用いられているTN液晶ディスプレイの視野角を広げる新しい方法の提案.バックライトの導光板に逆プリズムシートを付加してバックライトを平行光化する.また,液晶前面に拡散ユニットを置く.これらにより,100:1のコントラスト比を得る水平方向角度を±33度から±46度に改善した.また白黒反転が生じない角度範囲を垂直方向で[-23度+22度]から[-27度+53度]にした.さらに,斜めから見た画質を従来の補償フィルムの場合と平均明度差で比較し50%改善した.

番号 2010-008 H.264/AVC向け効率的動き推定と動き符号化
S.-W. Jung, et al. Adaptive Quarter-pel Motion Estimation and Motion Vector Coding Algorithm for the H.264/AVC Standard #110502pp.1-3
H.264/AVCための動き推定と動き符号化の効率化に関する速報.動きベクトル(MV )を高精度にすると残差の符号化によるビットレートを低減させるが,MV自身のビットレートの増加につながる.本稿では,マクロブロック毎に1/4画素動き推定を適用するかどうかを判定することを提案している.MV精度毎に別の可変長符号化表を用いることと合わせて,従来法より約3%のビットレート低減ができた.

Optics Communications (Vol.283 No.3 1 Feb. 2010)
番号 2010-009 イメージングスペクトロメータの設計と試作
T.H. Kim, et al. Design and Fabrication of a 900-1700 nm Hyper-spectral Imaging Spectrometer pp.355-361
画像の撮像と各点のスペクトルを得るイメージングスペクトロメータの新しい光学設計とその試作結果の報告.光の利用効率の良いPush-broom 型であり,この型の従来設計では,大きな収差があったり,特殊な分散素子が必要であった点を改善し,低コストでコンパクトである.設計の結果,F値は2.4,MTFが 0.8になる空間周波数は25cycles/mm,スポットサイズは10μmであった.試作機で性能を検証した.

Optics Letters (Vol.34 No.24 15 Dec 2009)
番号 2010-010 大画面リアルタイムフルカラー三次元ディスプレイの実演
X.Sang, et al. Demonstration of a Large-size Real-time Full-color Three-dimensional Display pp.3803-3805
特殊なメガネを必要としない大画面フルカラーの三次元ディスプレイシステムを実演した.複数並べたカメラとプロジェクタのアレイとビデオサーバおよび1. 8m x 1.3mの特殊なホログラムスクリーンを用いることにより,十分に連続的で自然な三次元シーンを1m以上の奥行でリアルタイム表示することができた.
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