| 講演抄録／キーワード |
| 講演名 |
2011-03-15 16:10
弁別閾下の運動情報が眼球運動および注意制御に及ぼす影響
○入江久仁子・小濱 剛（近畿大） |
| 抄録 |
（和） |
近年，周辺視野に提示された弁別閾下の運動情報が，中心窩に連続して提示される文字の認識を阻害する現象が報告されており（Tsushima et al. 2006），知覚できないボトムアップ情報処理が視知覚に及ぼす影響が論じられている．しかしながら，対象の認知に注意の集中を要するような，より強いトップダウン情報処理が課せられた場合にも，同様の影響が生じるかどうかについては確認されていない．本研究では，一定の割合でコヒーレント運動を行うダイナミックランダムドットを背景に，中心窩に提示された2重リングに施した切れ目を数え上げるRSVP課題を実施した．ターゲットリングと妨害リングとのコントラストを調整し，課題の難易度を変化させることで注意の集中度合いを統制し，このときのコヒーレントドットの割合と切れ目の正答率の関係を評価した．また，課題遂行中の固視微動を計測し，弁別閾下の運動情報が不随意性の眼球運動に及ぼす影響についても解析を行った．実験の結果，注意の集中度合いとは無関係に，弁別閾下の協調運動が，切れ目の判断と固視微動中のマイクロサッカードの発生頻度に影響を及ぼす可能性が示された．すなわち，トップダウン情報処理が十分に機能しうる状況下にあっても，ボトムアップの運動情報が，注意や眼球運動の制御に影響を及ぼすことを示唆しているものと思われる． |
| （英） |
In this study, we conducted a numerical detection task involving the number of gaps in double rings, with dynamic random dot displays used as background motion stimuli. We controlled the intensive level of attention by regulating the contrast between the target rings and distractor rings. The task performance rates of the subjects were estimated as a relation of the percentage of coherence dots. Furthermore, we measured fixation eye movements during the tasks and analyzed the influence of subthreshold coherent motion information on involuntary eye movements such as microsaccades. Subthreshold coherent motion was found to deteriorate performance with regard to counting the gaps in the rings and the frequency of microsaccades regardless of the intensive level of attention concentration. This indicates that even if the top-down processes are sufficiently effective, bottom-up motion information can affect the control of attention and eye movements. |
| キーワード |
（和） |
弁別閾下 / コヒーレント運動 / マイクロサッカード発生頻度 / トップダウン性注意 / ボトムアップ性注意 / / / |
| （英） |
Subthreshold / Coherent motion / Microsaccade rate / Top-down attention / Bottom-up attention / / / |
| 文献情報 |
映情学技報, vol. 35, no. 16, HI2011-36, pp. 27-30, 2011年3月. |
| 資料番号 |
HI2011-36 |
| 発行日 |
2011-03-08 (HI) |
| ISSN |
Print edition: ISSN 1342-6893 |
| PDFダウンロード |
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| 研究会情報 |
| 研究会 |
HI |
| 開催期間 |
2011-03-15 - 2011-03-16 |
| 開催地（和） |
東京工科大学 蒲田キャンパス |
| 開催地（英） |
Tokyo Univ. of Tech. |
| テーマ（和） |
視聴覚技術，ヒューマンインタフェース（立体映像技術研究会共催） |
| テーマ（英） |
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| 講演論文情報の詳細 |
| 申込み研究会 |
HI |
| 会議コード |
2011-03-HI |
| 本文の言語 |
日本語 |
| タイトル（和） |
弁別閾下の運動情報が眼球運動および注意制御に及ぼす影響 |
| サブタイトル（和） |
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| タイトル（英） |
Ambiguous distractor that disrupts the control of fixation eye movements and attentional modulation |
| サブタイトル（英） |
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| キーワード(1)（和/英） |
弁別閾下 / Subthreshold |
| キーワード(2)（和/英） |
コヒーレント運動 / Coherent motion |
| キーワード(3)（和/英） |
マイクロサッカード発生頻度 / Microsaccade rate |
| キーワード(4)（和/英） |
トップダウン性注意 / Top-down attention |
| キーワード(5)（和/英） |
ボトムアップ性注意 / Bottom-up attention |
| キーワード(6)（和/英） |
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| キーワード(7)（和/英） |
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| キーワード(8)（和/英） |
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| 第1著者 氏名（和/英/ヨミ） |
入江 久仁子 / Kuniko Irie / イリエ クニコ |
| 第1著者 所属（和/英） |
近畿大学 (略称： 近畿大)
Kinki University (略称： Kinki Univ.) |
| 第2著者 氏名（和/英/ヨミ） |
小濱 剛 / Takeshi Kohama / コハマ タケシ |
| 第2著者 所属（和/英） |
近畿大学 (略称： 近畿大)
Kinki University (略称： Kinki Univ.) |
| 第3著者 氏名（和/英/ヨミ） |
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| 第20著者 氏名（和/英/ヨミ） |
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| 第20著者 所属（和/英） |
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| 講演者 |
第1著者 |
| 発表日時 |
2011-03-15 16:10:00 |
| 発表時間 |
20分 |
| 申込先研究会 |
HI |
| 資料番号 |
HI2011-36 |
| 巻番号（vol） |
vol.35 |
| 号番号（no） |
no.16 |
| ページ範囲 |
pp.27-30 |
| ページ数 |
4 |
| 発行日 |
2011-03-08 (HI) |