映像情報メディア学会 Webzine 海外文献集録 2011年5月号(2 of 3 pages)

IEEE Transactions on Instrumentation and Measurement (Vol.60 No.5 May 2011)

番号 2011-049	偏光画像によるレンズ中心ずれの新しい検査法
K.-C. Huang, et al.		Novel Image Polarization Method for Measurement of Lens Decentration	pp.1845-1853
レンズ製造時の検査のための中心ずれと傾きの新しい測定法の提案．LED光源から第一の偏光板を通してレンズを照らし，第二の偏光板と半波長板または全波長板を介して得られたカラー画像をカメラで撮影して解析する．実験の結果，複雑な光学系を用いる従来法と同等の測定結果を得た．プラスチックレンズの量産時の検査に適している．

IEEE Transactions on Nuclear Science (Vol.58 No.2 Apr. 2011)

番号 2011-050	片側測定による構造物放射能汚染の3次元再構成
E.Charles, et al.		One-side Three-dimensional Image Reconstruction of Radioactive Contamination	pp.516-526
壁や床の表面だけでなくある深さまで放射能汚染がある場合に，片側からの測定データにより汚染の分布を得る方法の検討．最尤期待値最大化法 (MLEM) により反復的に汚染分布を再構成する．シミュレーションの結果，MLEM単独ではよい再構成結果は得られず，深さをある程度限定するなどの補助的情報が必要であった．

IEEE Transactions on Systems, Man, and Cybernetics A (Vol.41 No.3 May 2011)

番号 2011-051	人間行動モデル化のためのサポートベクトル回帰
L. Bi, et al.		Using the Support Vector Regression Approach to Model Human Performance	pp.410-417
人間の行動をモデル化するための経験データモデリング手法での課題は，一般化と，限られた観測データからより広い文脈を推定する方法である．本稿では，機械学習のアプローチであるSupport Vector Regression(SVR，サポートベクトル回帰)を導入して，車向けのナイトビジョンシステムに適用し，歩行者発見の可能性を画像からモデル化する方法を提案する．

IEEE Transactions on Systems, Man, and Cybernetics C (Vol.41 No.3 May 2011)

番号 2011-052	協調作業向け複合現実システム
X. Wang, et al.		Comparative Effectiveness of Mixed Reality-based Virtual Environments in Collaborative Design	pp.284-296
本稿では，多くの人がコミュニケーションを取りながら，同じ仕事を共有する2 つの複合現実(Mixed Reality)システムを提案し，実世界での利用可能性と，従来システムとの違いについて実験を行った．その結果，作業時間と精神的負荷が減少した．

Japanese Journal of Applied Physics (Vol.50 No.3 Mar. 2011)

番号 2011-053	特集:アクティブマトリクスディスプレイ技術
T. Asano, et al.		Special Issue: Active-matrix Flatpanel Displays and Devices –TFT Technologies and FPD Materials–	#03CA01-#03CC10
本特集は，2010年7月に開催された17th International Workshop on Active-mat rix Flatpanel Displays and Devices (AM-FPD'10)で発表された25件の論文からなる．内容は，液晶ディスプレイ，有機ELディスプレイなどの薄膜材料デバイス，TFT，回路及び駆動技術とセンサや太陽電池への応用に関する．