三次元マルチチャンネル音響標準音源 Bシリーズ
一般社団法人映像情報メディア学会(ITE)は、一般社団法人電波産業会(ARIB)とともに、三次元マルチチャンネル音響標準音源Bシリーズの頒布を開始いたしました。
【標準音源の目的】
近年、地上放送高度化方式の音響方式にも採用された、オブジェクトベース音響方式が注目されています。オブジェクトベース音響方式は、ダイアログ、背景音、効果音などの音声オブジェクトごとに伝送された音声信号を、音響メタデータに基づき再生環境に則した音声信号に変換(レンダリング)して再生する音響方式のことです。オブジェクトベース音響方式は、異なる言語で発声されたダイアログを差し替えて効率的に多言語放送を実施したり、ダイアログの声の大きさだけを大きくしてダイアログを聞き取り易くしたりするなどの、個人適応サービスに適しています。オブジェクトベース音響方式は、ITU-RやMPEG、SMPTEなどの国際標準化団体で規格化されており、ITU-Rでは番組制作・交換用に音響定義モデル(Audio Definition Model: ADM)の勧告※1が策定されました。国内においても、2025年3月にオブジェクトベース音響方式に対応した音声符号化方式を標準規格※2に追加する改定が行われました。本標準音源は、こうしたサービスを実現するオブジェクトベース音響方式の音声信号および音響メタデータ※3を提供することで、オブジェクトベース音響方式及び音響メタデータに対する理解促進や機器・システムの動作検証・評価など、オブジェクトベース音響方式の研究開発と普及促進に役立てていただくことを目的としています。
(※1:勧告ITU-R BS.2076、※1:標準規格ARIB STD-B32、※3:技術資料ARIB TR-B48に準拠)
【音源構成】
6種類:チャンネルチェック、音像定位、機能評価、サイマル、ダウンミックス、ラウドネス
66音源:リニアPCM、48kHzサンプリング、量子化24bit
スピーカー配置:stereo、5.1、7.1、22.2など、直行座標・極座標より作成
No.1 「チャンネルチェック」
主として、再生装置からスピーカまでが正しく接続されていることを確認するための音源。従来のチャンネルベース音響方式とオブジェクトベース音響方式を比較できる。
No.2 「音像定位」
モノ音声オブジェクトについてパンニングの定位精度を確認するための音源
No.3 「機能評価」
主として、アクセス性改善や個人適応などの音響メタデータの機能を確認するための音源
No.4 「サイマル」
現行の4K/8Kテレビ放送における異なるスピーカ配置のサイマル送出を模した、複数スピーカ配置のチャンネルベース音響の音声オブジェクトの切替を確認するための音源
No.5 「ダウンミックス」
チャンネルベース音響の音声オブジェクトについて、異なるスピーカ配置に変換する場合に音響メタデータ中で規定した独自のダウンミックス係数の適用を確認するための音源
No.6 「ラウドネス」
音響メタデータ中で規定されたラウドネスメタデータに基づいて実行されるラウドネス補正について確認するための音源
【ファイル形式】ファイル形式は以下の形式で頒布いたします。
音源データ:WAV,BW64*
* BW64は、音声ファイル・音響メタデータ・トラック情報を統合したファイル形式
音響メタデータ:音響定義モデル(Audio Definition Model; ADM)、ファイル形式XML
音声トラック情報:ファイル形式CSV
【サンプル音源】(準備中)
【仕様】
詳細仕様は 解説書 を参照ください。
【価格】
会員価格 :60,000円(税抜き) 解説書付
非会員価格:75,000円(税抜き) 解説書付
いずれも、送料弊会負担
【提供媒体】
USBメモリ(32GByte) ※別途実費請求
【頒布開始】
2026年7月
三次元マルチチャンネル音響標準音源Bシリーズ 購入申込先
一般社団法人 映像情報メディア学会
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館 403号室
TEL:03-3432-4677 FAX:03-3432-4675 E-mail:ite@ite.or.jp
